みなさんのご家庭では、「習い事」はどんな存在ですか?
子どもの将来のために。
好きなことを見つけてあげたいから。
自己肯定感や人とのつながりを育んでほしいから。
そんな思いから、私たちは「習い事」を選び、送り迎えをし、時に時間やお金を捻出しながら応援します。
でもふと、こう思う瞬間はありませんか?
「これは本当にこの子のためになっているのかな?」
習い事は「義務」じゃない。でも…
実際には、教育費の中でも習い事にかかる割合は高く、時間や労力もかなりのもの。
子どもが乗り気でない時、つい「行かないとダメでしょ」とプレッシャーをかけてしまう。
そんな自分に、自己嫌悪することもあります。

習い事がつなぐ“第三の場所”
学校でも家庭でもない、習い事という場所。
そこでできる人間関係や体験は、子どもにとって新しい世界との出会いでもあり、非認知能力を育てる大切な場でもあります。
親もまた、その世界を通して子どもとの対話や成長を実感することができます。

習い事にも“修正”が必要なとき
とはいえ、小さいうちは子どもの本当の気持ちがわかりにくいもの。
最初は楽しそうだったのに、いつの間にか義務のようになっていたり。
子どもの性格や生活の変化で「合わなくなってきた」こともあるかもしれません。
そんな時こそ、親としての“見極め”と“修正”が必要なのかもしれません。
「続けることが正義」ではない。
「やめる勇気」も、親ができるサポートのひとつ。
親自身も冷静でいることが大切です。
私は疲れてしまうと、つい子どもとゆっくり話す時間がとれないことが多くありました。
古代の賢者も語っていた
孔子の言葉に、こんな一節があります。
「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」
― 知識より“好き”、好きより“楽しむ”が何より価値がある。
ただ知っているだけではダメ。
好きなだけでも足りない。
「楽しい」と感じることこそが、本当の学びを育てる。
その言葉は、今の子どもたちにも、そして親にも響きます。

習い事も修正が必要
ただ、我が子にとって何をどれくらい、どのように・・・これは、子ども自身のことがまだよくわからない小さな頃から取り組むのにとても難しい問題だと思います。
親は子どもの将来のことを思って、「続けるべき」と思いがちだけど、「義務」になったら立ち止まる勇気が必要。
始めた時と比べて習い事で取り組む内容が変わることもあれば、子ども自身の気持ちが変わることもあります。
無理せず、それでも、子どもが希望することであれば挑戦させてあげたいし、親はもちろん、子どももストレスになるのであればそれは続けるべきか考えなければいけないですよね。私自身、2人の子どもの子育てをし、様々な習い事にお世話になりましたが、その都度、見極めや調整は大切で、それが親にとってはとても大変だと感じていました。

「続けるかどうか」は、親子の対話から
習い事の価値は、「続けた年数」だけでは測れません。
だからこそ、子どもと話すこと。
そして、親自身も心と体に余裕を持つこと。
それが難しいのは重々承知。でも、だからこそ「続けるか?やめるか?」の選択に向き合う時期が来たら、感情よりも観察と対話を大切にしたいと、私は思うのです。

昔と今でどう違う?習い事事情の変化
昭和生まれのママ達にとって、子ども時代の習い事と言えば「そろばん」「書道」「ピアノ」が王道で、それも、「まわりの子がやっている」と理由で、なんとなく始まることも多かった時代でした。
でも今は違いますね。情報を知ることができ、選ぶことができる時代となりました。豊田市は教育熱心な家庭が多く、習い事にかける思いはかなり深い人も多いと感じています。

豊田市で人気の習い事ランキング(筆者調べ)

私が豊田市で周りの人たちが子どもにやらせている習い事を見聞きした中で勝手にランキングにしたものです。
- スイミング:どの年代にも人気。体力づくりと「体力がつく、小学校で困らないように」という親心から。
- 英会話:将来を見据えて、習わせる家庭も多い。
- サッカー:地域のサッカーチームや民間のサッカーチームの教室まで、週末は試合がある。男子達には、サッカー繋がりの人間関係の影響も大きそう。
- ピアノやバレエやダンスの芸術系:子供達の持つ感性を豊かにする教室を探すママが多い。
- 武道(空手・剣道・柔道など):体験的にゆるく始める人から親子で打ち込む家庭まで。礼儀や心の強さを養うという点で根強い人気。

うちは長女がピアノ、次女は体操。実はどちらも“子どもがやりたい”と言うよりも、私が子ども達の好きなものを知った時に“これはやらせておいた方がいいかな”っていう親が勧めた形だったのよね。



確かに、親が子どもの好きなことを伸ばしてあげたくなるのわかります!
うちは本人の“やりたい”が一番大事と思いつつ、私がSNSで見たダンススクールに興味を持っちゃって、軽い気持ちで体験に連れてったらすごく楽しそうで。どこで出会うかわからないですよね。


子どもと一緒に、親も育つ
子どもに習い事をさせてあげたい理由は挙げるとキリがないでしょう。まず、子ども自身が希望しているから。そして、本人の興味のあること、やりたいと希望していることを親も協力したい、応援したい。
もし、家で本人がやりたいことがあるなら、その「やりたいこと」を思う存分やってほしいと思うと思います。
習い事を通して感じるのは、子どもだけでなく、親の私たちも一緒に成長しているということ。送迎や発表会、失敗や成功を見守る中で、たくさんの学びがあります。
どうして、習い事をさせるのか。勉強だけじゃなくて、好きなことをもっと楽しんでほしい。そんな親の気持ちだと思います。
今を、そして、「これからも」子ども達に笑顔で生きてほしいから。習い事を応援するパパやママの中には、そんな風に思われる方が多いのではないでしょうか?
発表会でドキドキしたり、試合で悔しがったり。
子どもが挑戦する姿に励まされたり、時には振り回されたり。
でも、その中で、私たち親も少しずつ育っているような気がします。
これからも子どもと一緒に「選ぶ」「迷う」「育つ」。
そんな親子の時間を大切にしていきたいです。


今日も読んでくださってありがとうございました!
豊田での子育て、悩んだり笑ったりしながら毎日を過ごしています。
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